ほものふりかえりとこれから

ゲイが今までを振り返ったり前に進んだりします 略してほもふり

LGBTと就活

この前ディムさんのこの記事を読んだ。


しんどいオカマのお悩み相談 その33.未来に希望を持てなくてしんどい? https://www.ism.life/contents/521

意見としては僕も大筋では同じで、採用面接で性的マイノリティであることを積極的に開示すべきではないと思う。でも、だったら何を話したらいいんだろう?

面接とはスキルの確認であり、この人はこういう人であり、こういった性格からこのスキルが磨かれてきたのだなという人物理解の場だと思っている。

そこにLGBT関連の事を隠して面接をした場合、どうも本音の回答ではない印象を受けると思う。就職活動では100%本音を話す必要はないが、自分の本心から出るものを面接の場にふさわしいように変形して話す必要はある。

僕は結果的には就職活動に成功したと言えるけれど、それでも30社程度面接で落とされてつらい思いをした。そのあたりの事に今回の事が少し関係している気がする。

たとえば自分の場合、幼少の頃から何となく人と違うのだろうな、という思いがあった。高校進学をして、将来を選択するタイミングになるとその思いは強くなっていった。高校卒業後の進路を考える上で、優秀でない少数派は虐げられるが、優秀な少数派は優遇されうるため、何かで強みをもつべきと高校の時の自分は強く考えていた。 

同じ少数派であっても、ポジションとして上にいるか下かで大きくその扱いは変わってくるため、上に行くための努力というのは今でも自分が大切にしていることだ。

自分は運動神経や手先の器用さはからきしだったけれど、勉学は幸いにも非凡であったからそこを伸ばしていった。数学は苦手なものの、文系科目は得意であったのでそちらに集中した。

当時の学力として最上位大に届くレベルではなかったので、ほぼ確実に合格するだろう地方国立に狙いを絞った。文章の読解やしっかりとルールの決まった事柄が好きであったし、就職に強いとされる法学部にすることにした。

地方国立大の主な就職先はその大学の県内となるため、県民の平均所得ランキングを調べて、所得上位にある県の地方文系国立法学部を選択して受験、入学した。

この事から、自分の得手不得手を見極めて、それが最も効率的になるようなルートを調査し動いていくというのが自分の強みの一つであると思っている。


こういう事を面接で話したいとするけれど、その根底としてはLGBTの話が絡んでくる。そうすると、得手不得手を見極め効率的に動けるルートを探す、という自己の強みを証明するためにはバイトやインターンでの似たような経験と絡めて話さざるをえない。ちょっと話の信憑性が失われる気がする。

結局のところ、面接とは自己開示の場である以上、LGBTという部分を上手く回避して面接をこなすには高いコミュニケーションスキルか高度な職業専門性が必要なのだと思う。そのどちらもない場合、今回のお悩み相談の男性のような状況になるのだろうな、という事を思った。

とはいえ入学した後、地方に耐え切れず大学編入を決意することになるのでこれは全く効率的な選択ではなかったかもしれない。人生は往々にしてそういうものである。