ほものふりかえりとこれから

ゲイがいろいろ書きます 略してほもふり 

Sea of Stars完クリしました(レビュー ネタばれあり)

発売日当日に買った筈なんですが、ようやく完クリできました。

クロノトリガーライクとして、インディーズゲームの中の超大作(?)として注目を浴びた本作ですが、折角ですのでクロノトリガー強火オタクとしていろいろ書いていこうと思います。

store-jp.nintendo.com ネタバレガンガン入るので、これからやってみようと思っている方はご注意を。

グラフィック

恐ろしいほど綺麗。ドットベースのゲームでは歴代トップと言っても過言ではないのでは。めっちゃくちゃ綺麗すぎてため息が出ることがあった程度には素晴らしいです。 演出も凝っていて、「この演出もう一度見たい!」ってのが何度かありました。

特に星の海、眠り竜のグラフィックは素晴らしすぎる。このグラフィックだけでもやる価値があると思います。最高of最高。

戦闘

どうしてこうなった?? マリオRPGクロノ・トリガーの良い所取りで面白くならないはずがない…はずなんですが、超絶モッタリでかなり苦痛でした。

攻撃アクションで目押しすればダメージ軽減できるので、その配慮としてアニメーションスピードが遅くなっているのですがアクションタイミングをずらそうとフェイント気味の攻撃をしてくるので、モッタリ感がさらに倍増。

大技が来る前に対応属性で攻撃する事で大技の発動を妨害できるシステムは悪くないですが、厶ーメランと毒の疾風の演出は本当にカス。性能が高くて使わざるを得ないのも腹立たしい。

マリオRPGで言うなら、スーパージャンプ20回を戦闘毎に下手したら複数回やらされるようなもんで、あれはほぼ趣味でやってるやつだからいいんだよ。

あと、いくらなんでも技が少なすぎる。初期技を一生使わされるゲームといえばブレス・オブ・ファイア5ですが、あれは性能的にそうしがちなのであって、まさか初期技が生涯現役とは思わなかった。技が変わらないとアクションコマンドが常に同じになってしまうので、マンネリ感を特に感じやすいところです。

戦闘の難易度としては、難易度を上げる秘宝を常時オンにして3回くらい全滅しました。特段のレベル上げ・資金稼ぎは必要ないので、今時感があって結構バランスいいかもしれません。

ただ、数値が全体的に小さいので「強くなった!」感が薄いなあとは思ってました。

連携は演出的にはめちゃくちゃ好き。ただ、使う技が固定されがちだったかも。クロノ・トリガーでも「どうせハヤブサ斬りばっかりでしょ」と言われれば、まあそれはそう。

究極技はもう少しキャラ差と特別なアクションコマンドを入れてほしかったかなあ。エフォラルのチートぶりは何なんでしょう。

ラスボスの唐突シューティングは個人的にはそんなに気になりませんでした。シューティングとしてはヌルすぎるかなと思ったのと、「カービィじゃんwww」とはなりましたが。

ストーリー

何????? 序盤は「こういうのでいいんだよ」感ありましたが、中盤からかなり雲行きが怪しくなり、今何やってるかよくわからなくなりがちでした。

クロノ・トリガーってマジで面白いんだな~~最後までチョコたっぷりすぎると感心しきりでした。

至点の先輩戦士の裏切りが大きなターニングポイントになりますが、「ここで裏切るんだ。。」と釈然としない気持ちがありました。いつ終わるともしれない戦いの日々にうんざりしてやめたいってのは共感できるんですが、もうラスボス(と言われていた存在)倒して平和にできそうな寸前で裏切るわけ??そこで協力してたら終われたんじゃないか?という感じです。

師匠が離反によって心折れちゃうのはよかったです。これからどうなる?という引きになってました。一方で、先輩の裏切りをひたすら糾弾し続けるパーティーメンバーには全然共感できなかったな。お前ら人の心ないんか?

本作、根本的にはガールを好きになれるかってところだと思います。主人公ズが意志薄弱で、パーティーにいるんだかなんなのか曖昧なので、真エンド含めてガールの話過ぎる。

ガールはコミュ力カンストの完璧超人(いやこいつキリストか???ってレベル)なので、逆に鼻につく人もいるかも。僕は良いとも悪いとも感じてなかったので、「あっ死ぬのね~クロノで見たなこれ。進研ゼミか?」という程度でした。ちなみに長老ガールはちょっとちんちんにきました。

しかし、死ぬ直前の怒涛の悟りはもう少し何とかできなかったのか。「マジでキリストかこいつ?何?何やらされてんの?」感がすごい。

もう一つの世界に来たときはテンションかなり上がった一方、戦闘にだいぶうんざりしていたので、「まだラスダンじゃないのか。。」という絶望もありました。

ストーリーに今一つのめり込めなかった要因の一つにはローカライズもあると思います。120点のローカライズ(In Stars and Time, VA-11 HALL-A, Undertale)作品と比べてしまうと、一段劣って無味無臭という感じです。

特に問題があるわけではないのですが、RPGとしてみた場合、全体的なキャラ立ちが不十分なのに拍車をかけてしまっているかなと。原文からしてそうなのかな~~

別に英語でも大体の意味は取れるわけなので、そうじゃなくて日本語としてこの世界を新たに描いてほしいというのが私の希望。

過去作かつ関連作品のThe Messengerの翻訳はかなりこなれていたので、大きめの残念ポイントです。

音楽

クロノ・トリガーの光田氏をゲストコンポーザーに招聘しているという事でクロノ・トリガー感倍増なわけですが、比べるのはあまりに無理筋すぎる。

とはいえ、「おおっ」となる曲も何個かありました。(氷河山、歌キノコの沼とか)ただそれもThe Messengerからのアレンジ曲だったりするので、Sea of Starsらしさというのは感じられなかったかな~という感じです。

総評

78/100点

随所にこだわりを感じる大力作であるが、クロノトリガーの壁は高すぎる ただ、レトロJRPG好きは必ず必ず!やってみてほしい。損はありません。

戦闘システム、ストーリーが更に洗練されれば先達に並び立てるかも。。。??

これからDLCあるらしいですね。僕は疲弊したので多分やりません。

もし本作をやり込むつもりなら、関連作品のThe Messengerもプレイすると吉です(名作です)

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