ほものふりかえりとこれから

ゲイがいろいろ書きます 略してほもふり 

二位じゃダメなんですかね?

2010年流行語らしい。

当時かなり批判されていた覚えがある。 仕分けを行う側の立場であればROIに見合うかどうかは最優先に検討すべき事項であるから、それを問うた時にプライドや、日本人に夢を与えるといった点を上げられてもそれは金銭的に評価する事が難しい。

そうすると、世界一のスパコンを開発することがなぜ必要なのか?目的があるとすると、なぜ二位のスパコンでは達成できないのか?と聞くのは当然な気がする。


実際個人の立場として二位ではだめなのかどうかを考えてみると、全員1位を目指したところで敗者は当然生まれるのだから、二位でも良い気がする。 ただ、物事への取り組み方としては1位を目指して取り組む方が良いと個人的には思う。

1位に固執すると駄目だった時のダメージが大きいし、実際には勝てる方が少ない。 勝ったところで、スポーツや学業ならともかく、会社や芸能では二番手三番手が評価されたりもする。

元から諦めて肩の力を抜いてやったほうがコスパは圧倒的にいいような気もしてくる。 1位を目指すことにそこまでの意味はないのだろうか。

いや、何か意味があると思いたい。 それに意味があるとしたら、自分の中での満足と、結果に対しての実感があるかどうかだと思う。

プライドは高すぎても碌なことにならないけど、自分の能力を正確に評価し褒めてあげられるのは結局のところ自分自身なので、これだけやったから1位を取れただとか、これだけやっても2位だったという実感は、個としての自分を確立する上で大切な気がする。

そうすると結果として二位であったとしても、本気で1位を目指した取り組んだ道のりの中で何か得られる物が多い気がする。


もう少し、不毛な100メートル競争を続けるのも悪くはない。

人生をゲーミフィケーションするということ

書店で人生をドラクエに例えて自己啓発を促す書籍を店頭で見た。

自分も昔からゲーム化して考える癖があって、勉強や入試、就職活動は割とそれでうまくいってきたように思う。このゲーム化するという事、効率的に動くためのスキームとしてはかなり効率的だけれど、会社に入ると少しこの歯車が狂ってくる。

いわゆる総合職採用では最初に会社から与えられた部署で仕事をやり通せば、自分がやりたい事や得意な部署へ行ける可能性が生まれるらしい。
その理屈はわからなくもないけれど、ヒトカゲでタケシを苦労して突破する事はそこまで褒められることなのだろうか?しかし、効率化を求めすぎてしまうと一度ステ振りをミスった人生はそれで終わり、という事になってしまう。

特に他人と共同して動くネトゲの世界ではその詰み具合が顕著にみられる。

結局のところ、新卒の能力はそこまで大きな差はないのだろうから、ステータスアップの基礎となる才能値と根性値を見るために割合理不尽な配属をするのかな、と思う。それで人生が良くも悪くも振り回されてしまうことに違和感があるけれど。

自分の場合、自分で決めたこと以外に対して達成しようとするモチベーションはかなり低いので、そのような人事のやり方にあまり賛同はできない。そうは言ってもバトルマスターが賢者に転職するという事は、特に年齢を重ねると土台困難なので、高校のうちから自分の得意分野を見極めてそれが活きる専門性を高めておくとあまり困らずにすむ気がする。

単なる受験勉強だけでは器用貧乏な勇者タイプになるので、会社の意志で職業の方向性が振り回されるから、特に人間関係で強みを出しにくい陰キャは入社後詰む可能性があるよという事を思った。