ほものふりかえりとこれから

ゲイがいろいろ書きます 略してほもふり 

アートを買った話

色々とインテリアの改造を行っているのだが、近頃アートを買ったのである。しかも4点。

僕とアートの関係性はというとあまりなくて、そもそもサブカルチャーの理解や機会が非常に限られているど田舎の生まれであるからして学生時代は地元の作家である奈良美智の美術館に一度母親と行ったきりであった。 他にはゲームの画集を買った程度である。美術展での記憶はほとんど無く、ただ行ったという記憶しかないのであまり心には残らなかったのであろう。

アートを好きになってきたのは初めてきちんと?した美術展に行ってからであって、23だかの時に現代新鋭作家が集まった美術展を彼氏と見に行ったときのことである。 特に何が良いって言語化出来る訳ではないのだが、作品を見ていると『なんかいい』と心の琴線に触れるものがあったりする。なんで良いと思うのか?ということをなんとなく考えたりすると心の体操になる感じがするのであった。

海外のビジネスエリートは美術史に精通していることが多いらしいが、それもなんかわかる気がする。よく美術に対する批判として、意味わからないとかいう何が良いのかわからないという声がある。それは未知のものに対する恐れ、忌避感からくるものな気がする。

ビジネスはよくわからない状況の中で判断していかざるをえない部分がある。そういった局面で自分を支える価値判断の軸を鍛えるのに、よくわからないアートと対面して見て色々と考えてみるというのは良い経験のように思う。色々検討してみて、自分の中で『わからない』という事がよく分かったという事はとても価値があることではないだろうか。

そういうところで言うと、私は写実的な作品はあんまり好きじゃない気がする。美術の趣味で言うと○ッセンとか○ロヤマガタみたいなアーティストは正直全く家に置きたい気分にはならない。写実的なものであれば究極的には写真を飾っとけばいいと感じるのだ。

それよりも抽象的で作者の内面だとか、心の動きを感じる作品のほうがふと目に入った時に何かいい気持ちになれるような気がするのだ。 機能的な家具は割合に揃ってきたので、色々と家に飾るアートを探していたところ凄く良いと思える方がいたので3点、もう1人の方の作品も気に入るものがあったので購入してみた。

本格的な美術品(複製品じゃなく、オリジナルやエディション作品)を飾って見るのは初めてのことなので、わりと楽しみにしている。

以下補足
画像出したら著作的にマズそうなので省きますが、自分は『TAGBOAT』と『this is gallery』というサイトで色々探して見てました。 ↓の作者さんが僕は好きです。

architect-k2.stores.jp

アートって言うと敷居高そうに見えますが、超著名作家でなければ数万程度で購入できますし、自分がなんか良いと感じるものをインテリアとして買うだけでいいので、割と気軽で楽しい趣味な気がします。