ほものふりかえりとこれから

ゲイがいろいろ書きます 略してほもふり 

友人が亡くなった話

僕の友人が急病により先日、亡くなったと聞いた。 不謹慎かもしれないけど、心の整理をつけるために文章に起こしておく。

彼は周囲の悪口を決して言わなくて、聡明で優しい人だった。
昔、彼と僕の彼氏で働いてお金がたまったらドバイへゴージャスな旅行をしようなんて話をしたことがある。それはすごく楽しいだろうな、一つの目標にしようと思っていた。今は彼氏とは一時距離を置いているし、今回の出来事があって人生の儚さを改めて痛感した。

自分は手術で用いる治療デバイスに関連した仕事をしているから、今回医療で救う事が出来なかったのは非常に悔しい。救急領域での救命率を上げていく事は、こんな思いをする人を一人でも減らす為なんだろうなと改めて思った。マーケティングの仕事は数字化して全ての物事を考えるけれど、数値の一つ一つには本来壮大なドラマがある事を決して忘れてはいけないのだと思う。

人の生き死にの話を聞くと、自分が亡くなったらどうなるのかな、と考える。 僕は連絡がマメではないし、たくさんの人に愛されるような性格ではないから、一ヶ月くらい経ってからひっそりと気づかれるだろうというのが予想だ。 人は誰しも死ぬ時は一人だから、孤独死は悲しいものではないとは思うけど、何か一つ世界に痕跡を残していきたいな。

自分が死んだあとは、ただ一人でも自分の事を覚えていてくれたらいいかな。
少なくとも友人の事は、自分の中では忘れないでおきたい。
心よりご冥福をお祈りします。